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2017.11.09

5大学の女子レスリング選手が熱戦!「第1回デリシャススマイル杯」開催

10月29日、東京・中野区の宝仙学園中学・高等学校体育館で、株式会社バイテックホールディングスの協賛のもとバイテックグリーンエナジー株式会社が主催する、東日本の大学を対象とした女子レスリングの初の団体戦「第1回デリシャススマイル杯東日本大学女子リーグ戦~BIG8~」が開催されました。

 

 

近年、オリンピックでの日本女子レスリングの活躍を背景に、各大学のレスリング部にも女子選手が増えてきていますが、これまで女子だけの試合は開かれたことは過去にありませんでした。そこで、日本レスリング協会副会長でもある松浪健四郎東京都レスリング協会会長の呼びかけで、「デリシャススマイル杯」として女子選手だけによる初めての大会が実現。大会では審判員はすべて女性で占められており、これも日本初の試みとなっています。

 

 

当日は雨模様にもかかわらず、サンケイスポーツとフジテレビが取材に訪れていたほか、300人以上の来場者が会場に詰め掛け、女子レスリングへの関心の高さがうかがえました。開会式ではバイテックホールディングスの今野邦廣会長兼社長が「本大会は大学女子レスリングの普及発展を目的に、トップ選手の育成はもちろん、オリンピックに向けたステップとなる大会にしたい」と挨拶をしました。

大会は8大学がエントリーし、青山学院大学、東洋大学、日本大学、日本体育大学、法政大学の5大学が出場。試合は53kg級、60kg級、60kg超級の3階級で、総当たり戦による予選が行われ、予選の結果、1位の日大と2位の日体大が決勝戦に、3位の東洋大と4位の青山学院大が3位決定戦へと駒を進めました。

 

 

予選後にはエキシビジョンマッチがあり、幼稚園児から中学生までの女子児童生徒16人が出場。あどけない表情ながらひと度試合が始まるとタックルなど大学生負けの技を繰り出して会場を沸かせ、大会の補助員を務めた安部学院高等学校レスリング部員によるダンスの披露では緊迫した会場が一転、にこやかな表情になる場面も見受けられました。

続いて行われた3位決定戦では、青山学院大が53kg級の澤田千優選手(2年)のテクニカルフォール勝ちなど2-1で東洋大を破り3位を決めました。決勝では予選無敗の日大が日体大とぶつかり合う展開に。53kg級こそ不戦勝により日体大が先勝するも、60kg級では今後の活躍が期待される日大の熊野ゆづる選手(1年)が圧巻のフォール勝ち、60kg超級でも古市雅子選手(3年)が開始直後に相手の背後を取るとローリングの連続ポイントでテクニカルフォール勝ちし、合計2-1で日大がデリシャススマイル杯初代チャンピオンに輝きました。

 

 

表彰式では1位から3位の大学に、バイテックグリーンエナジーの原田宜社長から表彰状やトロフィーなどが贈呈されました。大会の最優秀選手に日大・熊野ゆづる選手、優秀選手に日体大・今川朋乃伽選手(2年)が選ばれました。

最優秀選手に選ばれた熊野選手は「こういう大会ができたことは女子レスリングも男子に負けず盛り上がってきた証だと思う。さらに出場校が増えて盛り上がって、大きな大会になってほしい。将来は世界で戦える選手になりたい」と2020年東京オリンピックを見据えた熱い思いを語ってくれました。

 

 

なお、大会終了後には選手を含めた来場者全員にバイテックベジタブルファクトリーが取り扱う「デリシャススマイル」ブランドの無農薬リーフレタスと特製Tシャツがプレゼントされ、来場者からは笑顔がこぼれていました(関淳一)。

<選手コメント>
▽熊野ゆづる選手(日大1年)
――大会を終えての感想を教えてください
今日は第一回で女子の団体戦は初めてだったんですけど、女子全員で優勝を勝ち取ることができてよかったです。

――戦ってみて今後のデリシャススマイル杯に期待したいこと
こういう大会ができたことは女子レスリングも男子に負けず盛り上がってきた証だと思う。さらに出場校が増えて盛り上がって、大きな大会になってほしい。

――今後の目標を教えてください
11月にも大きな大会があるのでそこで確実に優勝して、将来は世界で勝てるような選手になれるように頑張ります!

▽今佑海選手(日大3年)
――大会を終えての感想を教えてください
1回目(の大会)で「日本大学の名に恥じないように」って監督から言われていたので、そこはしっかり優勝できてよかったです。

――戦ってみて今後のデリシャススマイル杯に期待したいこと
日大は勝たなきゃいけない使命があるので、自分は三年なんで来年で終わりなんですけど、その後もずっと優勝できるようにみんなで頑張ります。

――今後の目標を教えてください
自分は今けがしてて、今回も1試合しか出れなかったんで、しっかり治して全日本で優勝して世界に出れるように頑張ります!

▽今川朋乃伽選手(日体大2年)
――大会を終えての感想を教えてください
初めての女子のリーグ戦ということで、自分は4試合出させてもらってしっかり取りきれた試合もあったし、テクニカルで負けてしまった部分もありました。まだまだ課題もたくさんあるのでそこを少しずつ修正していって、来年は日体大が優勝したいと思います。

――戦ってみて今後のデリシャススマイル杯に期待したいこと
こういう女子の試合を通して女子レスリングが広まっていって、競技人口が増えていったらいいと思います。

▽岡本佳子選手(日体大3年)
――大会を終えての感想を教えてください
私はキャプテンで、今回けがで出場できなかったんですけど、後輩たちが活躍してくれて2位という結果を残せてよかったと思います。

――戦ってみて今後のデリシャススマイル杯に期待したいこと
女子選手も増えていって、今回の5校から来年は出場校が増えてもっと盛り上がればいいと思います。来年のこの大会では日体大が優勝したいと思います!

▽佐々木なつみ選手(青山学院大4年)
――大会を終えての感想を教えてください
女子初めての団体戦ということで、一丸となって頑張ることができたと思う。自分自身これが引退試合だったんですけど、結果はよくなかったんですけどみんなが頑張ってくれて3位になれてよかった。今後の団体戦でも青山学院大学は優勝を目指して頑張ります。

――戦ってみて今後のデリシャススマイル杯に期待したいこと
東日本だけじゃなくて、全国の女子のリーグ戦を作ってもいいんじゃないかなって、もっと盛り上がっていくんじゃないかなと思います。